おはようございます。

ふと、思い出したので、子供の教育とお金についてです。

小学生の頃、自分の家が貧乏だと思っていました。貧乏というと語弊がありますが、裕福ではないと信じていたんですよね。

よその家の子は、毎日お小遣いに10円とか、たまに50円とか貰っているんです。月に100円とかね。ところが、僕は母に10円頂戴って言ってもダメ!と言われていたんですね。

車も、マツダの普通のセダンで何なら結構ボロボロだった気がします。よその家はワンボックスとかワゴンとか結構かっこいい車に乗っているのに、何で自分の家はこんなボロボロの車なんだろう?と思っていました。

結構な大人になるまで、自分の家はあまり裕福ではないと信じていたので、進学の学費ですら少し心配したほどです。

そこから大人になり、一人で暮らすようになり、小学生からの友人と飲んでいる時に、小学生時代の話になりました。

その友人も僕と同じようにお小遣いを貰えないという家庭だったので、境遇が似ていました。

今になって聞くと、Y君も家が裕福では無いと思っていたようです。

ところが、大人になって冷静に振り返ってみると、恐らくその頃でもアッパーマス~準富裕層だったことが判明。まんまと騙されていたわけですw

日本の富裕層はこんな分類です。アッパーマスまで合わせると1000万世帯以上が3000万円以上の純金融資産があるんですよ。

[aside type=”normal”] 純金融資産保有額とは?
預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた額のことを指します。 [/aside]

恐らく、子供にお金を持っていると言うと、贅沢をしたり、物を大事にしないということになりかねないので、それを避けるための教育方針なのでしょうが、

「裕福では無い」=「貧しい」

と連想させる教育は行うべきではないと僕自身は思っています。

「裕福ではない」がベースであると、悲観的な考えにならないのですが、「貧しい」がベースになると「お金を持っているやつは汚い奴だ=お金は汚いもの」と信じ込むわけです。古来日本の庶民思想そのものであり、富裕層を目の敵にするわけです。

その思想で子供を教育すると、投資というお金を運用するという行為に対しても拒絶感があるので

お金は汚いもの=投資してお金を増やすのは汚いこと

という思想になるわけです。

そういう思想で育つと、普通のサラリーマンになり、お給料を貰い、一部を貯金できれば満足で、その貯金を守ろうとします。投資なんて危ないものはもっての他なわけです。

日本人のマネーリテラシーは他の先進国と比べて、かなり低いといわれていますが、まさにお金は汚いもの思想の賜物であると思うわけです。

[aside type=”normal”] マネー(金融)リテラシーとは?
お金の知識があり、その知識を元にお金をうまく活用する能力のことです。日本人は単純貯蓄率が高くマネー(金融)リテラシーが低いといわれています。 [/aside]

投資で儲けているやつは汚いことをしている。とか投資の話をするやつは怪しいとか思うようになるわけです。

確かに、うまい投資話の詐欺は沢山ありますが、これもマネーリテラシーが高ければ避けることが出来る問題だと思います。

子供に贅沢をさせるのではなく、お金について学ぶ機会を与え、子供たちには投資やお金というものとしっかり向き合って欲しいと思います。

これから、いかに若いうちにお金について正しい知識を持てるかで、どんどん格差が広がるんでしょうね。

さて、どうやってお金の教育をしましょうかね。